拔道ぬけみち)” の例文
新字:抜道
我は惡計たくらみ拔道ぬけみちをすべてしりつくし、これらのわざをおこなひてそのきこえ地のはてにまで及べり 七六—七八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
出立なし夫より鰍澤かぢかさわの御關所せきしよへ掛るが路順みちじゆんなり都て甲州は二重ふたへの御關所あり土地は御代官ごだいくわんの支配ゆゑ御關所手形を願ふべきなれども日數ひかずも掛るにより御關所をば拔道ぬけみち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
連て天下の御關所せきしよを廻りみちせし事不屆ふとゞきなりととがめれば文藏夫婦は是を聞て仰天ぎやうてんなし兩手を地に突何卒御見のがし下されよと詫けれ共惡漢わるもの共は勿々なか/\聞入ず大切なる御關所何と存じ拔道ぬけみち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
切けるに不思議ふしぎいたちの如き獸二ツになつておちけるゆゑ人々大いに驚き是より雲切仁左衞門と渾名あだなせり今一人は手下にて肥前の小猿こさるといふ者また一人は同く肥前長崎在方村ざいかたむらと云ふ所の出生しゆつしやうむかふ見ずの三吉と云者なり扨て文藏夫婦は此茶屋にて拔道ぬけみちの樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)