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拔差
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ぬきさし
ふりがな文庫
“
拔差
(
ぬきさし
)” の例文
新字:
抜差
殘
(
のこ
)
らず受出すと云ば仕方なけれども
勿々
(
なか/\
)
今十兩からの金子の出來る
筈
(
はず
)
はなし
大方
(
おほかた
)
大小
(
だいせう
)
計
(
ばか
)
り
請
(
うけ
)
ると云ならん其處で
拔差
(
ぬきさし
)
は出來ずと
斷
(
こと
)
わり流させ呉んと思ひければ久兵衞は文右衞門に
向
(
むか
)
ひ質物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
受出さんとの
御事
(
おんこと
)
承知仕つり候へ共一品にても
拔差
(
ぬきさし
)
は手前にて
迷惑
(
めいわく
)
に候間殘らず御受なさるゝなら
格別
(
かくべつ
)
其方
(
そなた
)
の勝手に大小ばかり
請樣
(
うけやう
)
などと仰られても其儀は出來申さずと云ければ文右衞門
聞
(
きゝ
)
て夫は
御道理
(
ごもつとも
)
の事なり今殘らず請出す
間
(
あひだ
)
元利
(
ぐわんり
)
何程
(
なにほど
)
か勘定して下されと
云
(
いふ
)
故
(
ゆゑ
)
番頭久兵衞は
飽迄
(
あくまで
)
見込
(
みこみ
)
違
(
ちが
)
ひになりしかば心の中にては
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
拔
部首:⼿
8画
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
“拔”で始まる語句
拔
拔群
拔刀
拔出
拔目
拔荷
拔身
拔放
拔道
拔足