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手越
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てごし
ふりがな文庫
“
手越
(
てごし
)” の例文
先陣は
蒲原
(
かんばら
)
、富士川に進み、後陣はまだ
手越
(
てごし
)
、
宇津谷
(
うつのや
)
にひかえていた。大将軍維盛は侍大将の上総守忠清を召すといった。
現代語訳 平家物語:05 第五巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
維盛
(
これもり
)
、
忠度
(
ただのり
)
を大将とする平家の大軍は、頼朝が、政子のため大急ぎで建築した仮の館へ移った二日前の十三日に、駿河国の
手越
(
てごし
)
の
宿
(
しゅく
)
に着いていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何でも灸の話らしく、
手越
(
てごし
)
は万病に利き、
桜井戸
(
さくらいど
)
は
瘍疔
(
ようちょう
)
と来ると天下一品だとか言った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そんぢや
噺
(
はなし
)
はどうゆ
姿
(
なり
)
にもして
置
(
お
)
かなくつちやしやうあんめえな、
俺
(
お
)
れまあ
噺
(
はなし
)
はして
見
(
み
)
つから、どつちがどうのかうのつちつたつて
仕
(
し
)
やうねえし、まさかおめえ
手越
(
てごし
)
したな
爺樣
(
ぢさま
)
だつちつたつて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
手越
(
てごし
)
ヶ原の官道に添って、両側の並木を綴る賑やかな一駅は手越ノ
宿
(
しゅく
)
。晩の泊りはそこときまった。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
あれは、
手越
(
てごし
)
の長者の娘で、このあたりでも評判の娘でございます。
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
何をふり払おうとしたのか、または独り合点するところでもあったのか、それからは急に足を早め、日ならずして、先に落ちて行った主君直義の人数に、
手越
(
てごし
)
附近で追いついた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どうして
昂然
(
こうぜん
)
とよろこべるのか。しかしもう自己を疑うゆとりはない。勝つことだけがすべてであった。陣は駿河の
手越
(
てごし
)
に入った。すると
駅路
(
うまやじ
)
での噂だった。——直義はまだ越前にいて動いていない。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭