-
トップ
>
-
てごし
何でも灸の話らしく、
手越は万病に利き、
桜井戸は
瘍疔と来ると天下一品だとか言った。
そんぢや
噺はどうゆ
姿にもして
置かなくつちやしやうあんめえな、
俺れまあ
噺はして
見つから、どつちがどうのかうのつちつたつて
仕やうねえし、まさかおめえ
手越したな
爺樣だつちつたつて
やう/\のこと、
國の
役人の
世話で
手輿に
乘せられて
家に
着きました。そこへ
家來どもが
駈けつけて、お
見舞ひを
申し
上げると、
大納言は
杏のように
赤くなつた
眼を
開いて
家政はまもなく官兵衛を
伴って来た。官兵衛は四名の家臣が
支え上げている
手輿の上に乗ってやって来た。