“手越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てごし88.9%
たごし11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先陣は蒲原かんばら、富士川に進み、後陣はまだ手越てごし宇津谷うつのやにひかえていた。大将軍維盛は侍大将の上総守忠清を召すといった。
維盛これもり忠度ただのりを大将とする平家の大軍は、頼朝が、政子のため大急ぎで建築した仮の館へ移った二日前の十三日に、駿河国の手越てごし宿しゅくに着いていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
町ともつかず村ともつかないひなびた家並がある。ここは重衡しげひらの東下りのとき、鎌倉で重衡に愛された遊女千手せんじゅの前の生れた手越たごしの里だという。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)