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慄
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をのの
ふりがな文庫
“
慄
(
をのの
)” の例文
彼は
懼
(
おそ
)
れて
傍目
(
わきめ
)
をも
転
(
ふ
)
らざりけれど、必ずさあるべきを想ひて
独
(
ひと
)
り心を
慄
(
をのの
)
かせしが、
猶
(
なほ
)
唯継の
如何
(
いか
)
なることを言出でんも知られずと思へば、とにもかくにもその場を繕ひぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
生きたる心地もせずして宮の
慙
(
は
)
ぢ
慄
(
をのの
)
ける
傍
(
かたはら
)
に、車夫は
見苦
(
みぐるし
)
からぬ一台の
辻車
(
つじぐるま
)
を伴ひ
来
(
きた
)
れり。
漸
(
やうや
)
く
面
(
おもて
)
を
挙
(
あぐ
)
れば、いつ又寄りしとも知らぬ
人立
(
ひとたち
)
を、
可忌
(
いまはし
)
くも巡査の怪みて
近
(
ちかづ
)
くなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
彼はほとほと
慄
(
をのの
)
きて、
寧
(
むし
)
ろ蒲田が
腕立
(
うでだて
)
の紳士にあるまじきを
諌
(
いさ
)
めんとも思へるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
慄
常用漢字
中学
部首:⼼
13画
“慄”を含む語句
戦慄
慄然
戰慄
震慄
身慄
慄毛
慄々
慄気
慄立
胴慄
大戦慄
顫慄
慄悍
慄動
恐怖戦慄
骨慄
凄慄
寒慄
小慄
心慄
...