トップ
>
心安
>
こころやす
ふりがな文庫
“
心安
(
こころやす
)” の例文
いつ呼んでも来て呉れる
心安
(
こころやす
)
い、明けっぱなしで居られる友達の
有難味
(
ありがたみ
)
を、
離
(
はな
)
れるとしみじみと
感
(
かん
)
じる。
秋風
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
天風は出口にいた二三人の女給から
心安
(
こころやす
)
だてなあいさつを受けながら外へ出た。夜店の終った広い歩道には、もう往来する者もなくなって寒さのみが歩いていた。
文妖伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
それがいささかなりとも、
現世
(
げんせ
)
の
方々
(
かたがた
)
の
研究
(
けんきゅう
)
の
資料
(
たし
)
ともなればと
念
(
ねん
)
じて
居
(
お
)
ります。
何卒
(
どうぞ
)
あまり
過分
(
かぶん
)
の
期待
(
のぞみ
)
をかけず、お
心安
(
こころやす
)
くおきき
取
(
と
)
りくださいますように……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
たんと
朝寐
(
あさね
)
を遊ばしても
鐘
(
かね
)
は聞えず、
鶏
(
とり
)
も鳴きません、犬だっておりませんからお
心安
(
こころやす
)
うござんしょう。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
、彼は次の様に、所謂苦心談を語り出したのである。私は、それを、
心安
(
こころやす
)
だてに、蒲団の中から、得意そうに動く彼の
顎
(
あご
)
の辺を見上げて、聞いていた。
二銭銅貨
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
彼処
(
あすこ
)
さ東京の人だからね。この
間
(
あいだ
)
も
一件
(
いっけん
)
もので大騒ぎをしたでがす。行って見て
進
(
しん
)
ぜますべい。
疾
(
と
)
うに、はい、
何処
(
どっ
)
かずらかったも知んねえけれど、台所の衆とは
心安
(
こころやす
)
うするでがすから
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“心安”で始まる語句
心安立