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御維新
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ごいっしん
ふりがな文庫
“
御維新
(
ごいっしん
)” の例文
代助の父は
長井得
(
ながいとく
)
といって、
御維新
(
ごいっしん
)
のとき、戦争に出た経験のある位な老人であるが、今でも至極達者に生きている。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ところが
御維新
(
ごいっしん
)
この
方
(
かた
)
時勢の変遷で次第に家運の傾いて来た折も折火事にあって質屋はそれなり
潰
(
つぶ
)
れてしまった。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
えゝ浅草の三筋町——俗に
桟町
(
さんまち
)
という所に、
御維新
(
ごいっしん
)
前まで甲州屋と申す
紙店
(
かみや
)
がござりました。
主人
(
あるじ
)
は先年みまかりまして、お杉という後家が
家督
(
あと
)
を踏まえて
居
(
お
)
る。
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
時も丁度
御維新
(
ごいっしん
)
の、得意筋の幕府大奥や、諸大名の奥向きというところがなくなったので、祖父も店をやめてしまって、あたしが生まれたころには、もはや祖父卯兵衛は物故し
旧聞日本橋:25 渡りきらぬ橋
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
点火頃
(
ひともしごろ
)
に帰って来て、作、喜べと大枚三両。これはこれはと
心
(
しん
)
から辞退をしたけれども、いや
先方様
(
さきさま
)
でも大喜び、実は鏡についてその話のあったのは、
御維新
(
ごいっしん
)
になって八年、霜月の十九日じゃ。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
己
(
おれ
)
今でこそ車を引いてるが、元は
大久保政五郎
(
おおくぼまさごろう
)
の親類で、
駈出
(
かけだ
)
しの
賭博打
(
ばくちうち
)
だが、
漆原
(
うるしはら
)
の
嘉十
(
かじゅう
)
と云った
長脇差
(
ながわきざし
)
よ、ところが
御維新
(
ごいっしん
)
になってから賭博打を
取捕
(
とっつかめ
)
えては
打切
(
ぶっき
)
られ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
君は
大禄
(
たいろく
)
を取り、僕は
小身
(
しょうしん
)
もの、
御維新
(
ごいっしん
)
の
後
(
のち
)
、君は弁才があって誠しやかに
斯
(
こ
)
ういう商法を
遣
(
や
)
れば盛大に成ろうと云うから、僕が命の綱の金を君に預けた所、商法は
外
(
はず
)
れ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
江戸町々の
豪商
(
ものもち
)
はいうまでもなく、大名方の
贔屓
(
ひいき
)
を
蒙
(
こうむ
)
ったほどの名人で、其の
拵
(
こしら
)
えました指物も
御維新
(
ごいっしん
)
前までは諸方に伝わって珍重されて居りましたが、
瓦解
(
がかい
)
の時二束三文で古道具屋の手に渡って
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
維
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
“御維新”で始まる語句
御維新前