御深切ごしんせつ)” の例文
せんじてありしが夫と見るより言葉ことばあらため是は/\御深切ごしんせつ毎々いつも/\御尋おたづね今日は何よりも心よき樣子にてすや/\ねぶり居候と云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「有難う、——清作さん、この御深切ごしんせつは、死んでも、死んでも忘れません」
天保の飛行術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
御深切ごしんせつ御深切ごしんせつ、」
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はらひしも最早もはや夫さへ殘りなくまこと當惑たうわく折柄をりからなるに御深切ごしんせつの御言葉にあまえ何とも鐵面皮あつかましき御願ひなれども今少しをつとの病氣のなほる迄御慈悲に滯留たいりう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「……御深切ごしんせつに。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たづね能々よく/\相談さうだんなし給へとすゝめるに付彦三郎は御深切ごしんせつ御詞おことばかたじけなしと打悦うちよろこ内外うちそと事共ことども諜合しめしあはせ橋本町へぞ急ぎける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)