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御前
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おまい
ふりがな文庫
“
御前
(
おまい
)” の例文
「御米、
御前
(
おまい
)
子供ができたんじゃないか」と笑いながら云った。御米は返事もせずに
俯向
(
うつむ
)
いてしきりに夫の
背広
(
せびろ
)
の
埃
(
ほこり
)
を払った。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
御米
(
およね
)
、
御前
(
おまい
)
子供
(
こども
)
が
出來
(
でき
)
たんぢやないか」と
笑
(
わら
)
ひながら
云
(
い
)
つた。
御米
(
およね
)
は
返事
(
へんじ
)
もせずに
俯向
(
うつむ
)
いてしきりに
夫
(
をつと
)
の
脊廣
(
せびろ
)
の
埃
(
ほこり
)
を
拂
(
はら
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「宗近と云えば、
御前
(
おまい
)
さっきのものはどこにあるのかい」と御母さんは、きりりとした眼を上げて部屋のうちを見廻わす。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
仕舞
(
しまひ
)
には
見
(
み
)
れば
見
(
み
)
る
程
(
ほど
)
今
(
こん
)
らしくなくなつて
來
(
く
)
る。——
御前
(
おまい
)
そんな
事
(
こと
)
を
經驗
(
けいけん
)
した
事
(
こと
)
はないかい
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「何にも変った事はありゃしない。多分
御前
(
おまい
)
の夢だろう」と云って、宗助は横になった。御米はけっして夢でないと主張した。たしかに頭の上で大きな音がしたのだと
固執
(
こしつ
)
した。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
紙の上へちゃんと書いて見て、じっと眺めていると、何だか違ったような気がする。しまいには見れば見るほど
今
(
こん
)
らしくなくなって来る。——
御前
(
おまい
)
そんな事を経験した事はないかい
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「伝教大師は
御前
(
おまい
)
、叡山の
麓
(
ふもと
)
で生れた人だ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
御前
(
おまい
)
——あの人と
喧嘩
(
けんか
)
でもしたのかい」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
御前
(
おまい
)
近頃岡本の所へ遊びに行くかい」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
御前
(
おまい
)
金が出来るのかい」
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
御前
(
おまい
)
金
(
かね
)
が
出来
(
でき
)
るのかい」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“御前”の意味
《名詞》
前・面前の丁寧語。
貴人・住職などの尊敬語。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“御前”で始まる語句
御前様
御前崎
御前体
御前立
御前橘
御前方
御前山
御前態
御前相伴衆
御前達