どく)” の例文
ひとこころこころって、いよいよ調子ちょうしづいたのであろう。茶代ちゃだいいらずのそのうえにどさくさまぎれの有難ありがたさは、たとえ指先ゆびさきへでもさわればさわどくかんがえての悪戯いたずらか。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
さすればその結局、法律に触れざる限りは、悪はなしどく、罪は作りどくと心得て、社会多数の道徳は非常に堕落するに相違なく、背徳違倫の極端に陥りましょう。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)