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得上
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えあ
ふりがな文庫
“
得上
(
えあ
)” の例文
じっと、狭い肩身を
竦
(
すく
)
め合ったまま、潮田又之丞、小野寺幸右衛門、武林唯七の三名は、顔も
得上
(
えあ
)
げずに、暗い
川面
(
かわも
)
を見つめていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
言
(
い
)
はれて
權藏
(
ごんざう
)
は、『
解
(
わか
)
りました、
難有
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます』と
言
(
い
)
つたぎり、
感泣
(
かんきふ
)
して
暫
(
しば
)
らくは
頭
(
あたま
)
を
得上
(
えあ
)
げませんでした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼女は室内に這入ると、そのまゝベタンと板の間の上へ坐って頭も
得上
(
えあ
)
げず、作りつけた人形のようにじっとしていた。後れ毛が白い頸の上で微に
戦
(
おのゝ
)
いていた。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
あくまで素人らしく見せるが高等の
得手
(
えて
)
なれば、女中の仕度して下へ行くまでは座敷の隅に小さくなつて顔も
得上
(
えあ
)
げず、話しかけても返事さへ気まりわるくて口の中といふ風なり。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
伊豆守幸豐君
(
いづのかみゆきとよぎみ
)
、
御手
(
おんて
)
を
膝
(
ひざ
)
に
置
(
お
)
き
給
(
たま
)
ひ、
頭
(
かうべ
)
も
得上
(
えあ
)
げで
平伏
(
へいふく
)
せる
彼
(
か
)
の
何某
(
なにがし
)
をきつと
見
(
み
)
て
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
得
常用漢字
小5
部首:⼻
11画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“得”で始まる語句
得
得意
得物
得心
得体
得々
得手
得度
得態
得策