“えあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エア
語句割合
得上55.6%
得逢22.2%
得挙11.1%
得揚11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はれて權藏ごんざうは、『わかりました、難有ありがたぞんじます』とつたぎり、感泣かんきふしてしばらくはあたま得上えあげませんでした。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
◎私の父の墓は京都の裏寺町の章魚たこ薬師の厨子つし西林寺と云ふ処にあります。お登勢の死んだのは確か明治ママ年でした。私は東京に居たですから死に目には得逢えあはなかつたのです、残念ですよ。
油断せる貫一が左の高頬たかほを平手打にしたたくらはすれば、と両手に痛をおさへて、少時しばしは顔も得挙えあげざりき。蒲田はやうやう座にかえりて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
枕をも得挙えあげざりし病人の今かくすこやかに起きて、常に来ては親く慰められし人のかたくなにも強かりしを、むなし燼余じんよの断骨に相見あひみて、弔ふことばだにあらざらんとは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たこ得揚えあげまいと思っていた阿房あほうが、見事に凧を揚げたというだけでは面白くない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)