弱蟲よわむし)” の例文
新字:弱虫
「へつ、弱蟲よわむし! そんなら貴樣きさまらには、なにができる。命知いのちしらず!」そしてかたをそびやかして睨視にらめつけました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
そこで、とかく弱蟲よわむし女子をなごばかりが玩弄かまはれまするとけつかる。いや、おれは、野郎やらうをばはふし、女郎めらうをば制裁かまはう。
母さまのお許しと後見こうけんなしには其處までさへも來られない、憐れな弱蟲よわむしさん! 自分の綺麗な顏だの、白い手だの、小さな足だのゝ手入ていれに魂を奪はれてゐる人たち
「ま、弱蟲よわむしね。先生、そんなにおはたらきなすツて。」と馴々しい。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
弱蟲よわむしだなあ……」
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ジエィンは、お前達が考へてゐるやうな弱蟲よわむしぢやない。」と彼はよく云つた。
グレ へッ、かまはいで放任ほうっておくのでがな、それがおぬし弱蟲よわむし證據しょうこぢゃ。