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弁駁
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べんばく
ふりがな文庫
“
弁駁
(
べんばく
)” の例文
旧字:
辯駁
次に元子説の反対者が「神の意志」を持ち出すのに対する
弁駁
(
べんばく
)
が
插入
(
そうにゅう
)
されているが、これと本文との連絡がよくわからないとマンローも述べている。
ルクレチウスと科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
かれこれ
弁駁
(
べんばく
)
するまではあらざれども、学者の方はいやに
屁理屈
(
へりくつ
)
を並べ立て、もっともそうに見せかけるから、そのままに捨て置くことはできませぬ。
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
弁護士は容易に検事の論旨を
弁駁
(
べんばく
)
することができ、マドレーヌ氏すなわち真のジャン・ヴァルジャンの告白によって事件の局面は根本からくつがえされ
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
また誹謗と
弁駁
(
べんばく
)
とその間に
髪
(
はつ
)
を
容
(
い
)
るべからず。他人に曲を
誣
(
し
)
うるものを誹謗と言い、他人の惑いを解きてわが真理と思うところを弁ずるものを弁駁と名づく。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
しかも川上らはそれに対して何の
弁駁
(
べんばく
)
をも試みなかった。かれらは黙って人気取りの運動に努めていた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
なんらの
弁駁
(
べんばく
)
をもなさないで創作しつづけることだと考えるだけの
聡明
(
そうめい
)
さを、まだもっていなかった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
君前、また衆臣環視のなかで、張昭を躍起にさせておいて、その主張をことごとく
弁駁
(
べんばく
)
し、
嘲笑
(
ちょうしょう
)
し去って和平派の文官達の口を、まったく封じてしまったのである。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その時わたくしは
弁駁
(
べんばく
)
の辞をつくったが、それは江戸文学に関して少しく見解を異にしているように思ったからで、わたくしは自作の小説については全く言う事を避けた。
正宗谷崎両氏の批評に答う
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
僕が
弁駁
(
べんばく
)
を試みた僧侶のかたは、教会が国家の中に確然たる一定の地歩を占めていると断定しておられますが、僕は反対に、教会こそそれ自身の中に国家全体を包含すべきであって
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
第二版は明治二十三年十月十日の刊行で、表紙の字が初版よりも少し細くなっており、巻末に世評一般がのせてあって、その中には『国民の友』記者の評に対する森林太郎先生の
弁駁
(
べんばく
)
文などもある。
呉秀三先生
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
議者其偏私を疑ひしかば彼は学統論を作りて其非難を
弁駁
(
べんばく
)
せり。
頼襄を論ず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
文三は黙してしまッてもはや
弁駁
(
べんばく
)
をしなかッたが、暫らくして
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
僕は別に思慮もなく、
弁駁
(
べんばく
)
らしい事を言った。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
とお光は真剣になって
弁駁
(
べんばく
)
する。
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
以上、数回を重ねて述べたるところは、俗物連中の「盲人蛇におじず」的の論法をもって、死後の世界を否定し、霊魂の滅亡を主唱する要点を挙げて、一とおりの
弁駁
(
べんばく
)
を試みたるつもりであります。
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
弁
常用漢字
小5
部首:⼶
5画
駁
漢検準1級
部首:⾺
14画
“弁”で始まる語句
弁
弁解
弁疏
弁当
弁慶
弁別
弁護
弁財天
弁償
弁天