幾年目いくねんめ)” の例文
さきやつてくろえ」卯平うへいはさういつてしばらつてから蒲團ふとん井戸端ゐどばたつた。卯平うへい幾年目いくねんめかでつめたいみづかほあらつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ故郷こきやう幾年目いくねんめかでついでもあるし、さいは勘次かんじのことは村落むらうちつてたから相談さうだんをしててやらうといつた。卯平うへい近頃ちかごろ滅切めつきりくぼんだ茶色ちやいろしかめるやうにしながらかすかなゑみうかべた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)