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幽
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しず
ふりがな文庫
“
幽
(
しず
)” の例文
私は氏の部屋を辞して自分の部屋で暫くやすむ——
幽
(
しず
)
けさや、昼寝
枕
(
まくら
)
にまつわる蚊——こんな「句」のようなものを詠んで麻川氏の寂し相な眼つきを
想
(
おも
)
った。
鶴は病みき
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
杜
(
もり
)
を越え、田を横ぎり、また林を越えて、しのびやかに通り
過
(
ゆ
)
く時雨の音のいかにも
幽
(
しず
)
かで、また
鷹揚
(
おうよう
)
な趣きがあって、
優
(
やさ
)
しく
懐
(
ゆか
)
しいのは、じつに武蔵野の時雨の特色であろう。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そのなんともいえない
幽
(
しず
)
けさがいくら見ていても
倦
(
あ
)
きないのです。
「美しかれ、悲しかれ」:窪川稲子さんに
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
「夜窓留客一灯幽。酔後陶然解旅愁。談笑何妨渉奇怪。匹如坡老在黄州。」〔夜窓客ヲ留メテ一灯
幽
(
しず
)
カナリ/酔後陶然トシテ旅愁ヲ
解
(
と
)
ク/談笑何ゾ妨ゲンヤ奇怪ニ
渉
(
わた
)
ルヲ/
匹
(
たと
)
フレバ坡老ノ黄州ニ在ルガ如シ〕また或時は
墻
(
かき
)
を
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
幽
常用漢字
中学
部首:⼳
9画
“幽”を含む語句
幽暗
幽寂
幽閉
幽界
幽邃
幽霊
幽鬱
幽咽
幽冥
探幽
幽明
幽囚
深山幽谷
幽玄
幽霊船
幽鬼
幽魂
幽静
幽遠
幽微
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