“巨鯨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょげい66.7%
きよげい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、長益と雄利には、巨鯨きょげいが、春のうしおにのって、水と空の一線へ、模糊もこと、かくれて行ったように見えた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日は、その三重の帆を海鳥の翼のごとく広げ、しかもそれでも足りないで、両舷の火輪かりんを回して、やや波立っている大洋を、巨鯨きょげいのごとく走っているのだった。
船医の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ものかずにもらぬ海獸かいじうなれど、あれを敵國てきこく艦隊かんたいたとふれば如何いかにと、電光艇でんくわうてい矢庭やにわ三尖衝角さんせんしようかく運轉うんてんして、疾風しつぷう電雷でんらいごと突進とつしんすれば、あはれ、うみわうなる巨鯨きよげい五頭ごとう七頭しちとう微塵みぢんとなつて