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島人
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しまびと
ふりがな文庫
“
島人
(
しまびと
)” の例文
お露は児のために生き、児は
島人
(
しまびと
)
の
何人
(
なんぴと
)
にも
抱
(
いだ
)
かれ、大河はその望むところを達して島の奥、森蔭暗き墓場に眠るを得たり。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
身動きもせず様子を
窺
(
うかゞ
)
って居りますると、弓を
提
(
さ
)
げたる
島人
(
しまびと
)
が、小石を拾って打付けましたけれども、文治は少しも動かぬものですから、死んだと思うてか、いよ/\側に寄りまして
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
の、悲調な一首も
島人
(
しまびと
)
の胸にまだ
生々
(
なまなま
)
しくのこっていた。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
浦人
(
うらびと
)
島人
(
しまびと
)
乗せて城下に
往来
(
ゆきき
)
すること、前に変わらず、港開けて車道でき人通り
繁
(
しげ
)
くなりて昔に比ぶればここも浮世の仲間入りせしを彼はうれしともはた悲しとも思わぬ様なりし。
源おじ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
悪事千里とは
好
(
よ
)
う申したもの、
何時
(
いつ
)
しか此の事がお
上
(
かみ
)
の耳に伝わりまして、お瀧は
忽
(
たちま
)
ち
召捕
(
めしとり
)
となり、続いて遠島を申付けられました次第でございますが、
如何
(
いか
)
にも
島人
(
しまびと
)
に珍らしき美人でありますから
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
この島や
島人
(
しまびと
)
はすっかり自分の気に入って
了
(
しま
)
った。瀬戸内にこんな島があって、自分のような男を、ともかくも
呑気
(
のんき
)
に過さしてくれるかと思うと、
正
(
まさ
)
にこれ夢物語の一章一節、と言いたくなる。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
案に
違
(
たが
)
わず此の島は折々
四辺
(
あたり
)
の
島人
(
しまびと
)
の訪い来る島に相違ない、たとい其の島人が鬼であろうが
蛇
(
じゃ
)
であろうが、事を分けて話したら、よもや頼みにならぬ事もあるまじ、やれ嬉しや、やッ……それ/\
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“島人”の意味
《名詞》
島 人 (とうじん, しまびと)
島の住民。
(出典:Wiktionary)
島
常用漢字
小3
部首:⼭
10画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“島”で始まる語句
島
島田髷
島田
島嶼
島原
島々
島前
島後
島影
島山