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尾頭
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おかしら
ふりがな文庫
“
尾頭
(
おかしら
)” の例文
今では
白壁
(
しらかべ
)
のように白い絹の上を、どこまでも同じ幅で走って、
尾頭
(
おかしら
)
ともにぷつりと折れてしまう黒い線を認めるだけである。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼女は歓びの余り
昂奮
(
こうふん
)
し、母と自分の心づくしであるといって、
尾頭
(
おかしら
)
付きの膳に酒を添えて祝って呉れた。
百足ちがい
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
安達君は
尾頭
(
おかしら
)
つきに目を留めて、もう疑わなかった。大谷夫人は大いに心掛けてくれたのだった。
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
尾頭
(
おかしら
)
のあるものの
死骸
(
しがい
)
だと思うと、気味が悪くッて食べられねえッて、
左様
(
そう
)
いうんだ。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
安「精進じゃアない、御婚礼だから蛤のお吸物に
尾頭
(
おかしら
)
つきでなければ出されません」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
外は
樺
(
かば
)
の
篝火
(
かがり
)
が
真昼
(
まひる
)
の様に明るい。余等の天幕の前では、地上にかん/\
炭火
(
すみび
)
を
熾
(
おこ
)
して、ブツ/\切りにした山鳥や、
尾頭
(
おかしら
)
つきの
鯇
(
やまべ
)
を
醤油
(
したじ
)
に
浸
(
ひた
)
しジュウ/\
炙
(
あぶ
)
っては持て
来
(
き
)
、炙っては持て来る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その裏には自分と利害の糸を
絡
(
から
)
み
合
(
あわ
)
せなければならない恐ろしい事実が
潜
(
ひそ
)
んでいるとも気がつかずに、
尾頭
(
おかしら
)
もない夢とのみ打ち興じてすましていた自分の無智に驚いた。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ま、ま、めし
飲
(
あが
)
れ、熱い
処
(
ところ
)
を。ね、
御緩
(
ごゆっく
)
り。さあ、これえ、お
焼物
(
やきもの
)
がない。ええ、間抜けな、ぬたばかり。これえ、
御酒
(
ごしゅ
)
に
尾頭
(
おかしら
)
は
附物
(
つきもの
)
だわ。ぬたばかり、いやぬたぬたとぬたった
婦
(
おんな
)
だ。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
心祝いとあって、お赤飯に
尾頭
(
おかしら
)
つきで、店員達が居並んだ。
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
尾
常用漢字
中学
部首:⼫
7画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“尾頭”で始まる語句
尾頭付
尾頭附