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小芳
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こよし
ふりがな文庫
“
小芳
(
こよし
)” の例文
大していい腕ではないが、妻女の
小芳
(
こよし
)
というのがつい近頃まで吉原で
明石
(
あかし
)
と名乗った遊女あがりで、ちょっと
別嬪
(
べっぴん
)
、これが町内での評判でした。
旗本退屈男:11 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
粋で、品の
佳
(
い
)
い、しっとりした
縞
(
しま
)
お召に、
黒繻子
(
くろじゅす
)
の丸帯した
御新造
(
ごしんぞ
)
風の
円髷
(
まるまげ
)
は、見違えるように
質素
(
じみ
)
だけれども、みどりの黒髪たぐいなき、柳橋の
小芳
(
こよし
)
であった。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
極
(
ごく
)
頭
(
あたま
)
だった処の
福吉
(
ふくきち
)
、おかね、
小芳
(
こよし
)
、
雛吉
(
ひなきち
)
、
延吉
(
のぶきち
)
、
小玉
(
こたま
)
、小さん、などという皆其の頃の有名の女
計
(
ばか
)
り、
鳥羽屋五蝶
(
とばやごちょう
)
に
壽樂
(
じゅらく
)
と申します
幇間
(
たいこもち
)
が二人、
是
(
こ
)
れは
一寸
(
ちょっと
)
荻江節
(
おぎえぶし
)
もやります。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これは、この
柏屋
(
かしわや
)
の
姐
(
ねえ
)
さんの、
小芳
(
こよし
)
と云うものの妹分で、
綱次
(
つなじ
)
と聞えた
流行妓
(
はやりっこ
)
である。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小芳
(
こよし
)
さんも、
蒼
(
あお
)
くなって涙を流して、とりなしてくんなすったが、たとい泣いても縋っても、こがれ
死
(
じに
)
をしても構わん、おれの命令だ、とおっしゃってな、二の句は続かん、小芳さんも
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
芳
常用漢字
中学
部首:⾋
7画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父