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小舞
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こまい
ふりがな文庫
“
小舞
(
こまい
)” の例文
小腰をかがめて
媼
(
おうな
)
の
小舞
(
こまい
)
を舞うているのは、
冴々
(
さえざえ
)
した眼の、白い顔がすこし赤らみを含んで、汗ばんだ耳もとから
頬
(
ほお
)
へ、頬から
頸
(
くび
)
の
大橋須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
お話変って、十二月五日の
日暮方
(
ひくれがた
)
、江戸屋の清次が重二郎の居ります裏長屋の一番奥の、
小舞
(
こまい
)
かきの竹と申す者の
宅
(
たく
)
へやってまいり
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
床
(
とこ
)
の壁が落ち、横長窓の
小舞
(
こまい
)
の
女竹
(
めたけ
)
が折れて居たりして、わしは不快になり、明日から、
早速
(
さっそく
)
、職人を入れて修理する様に杉山に命じた。
面
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
信長から、
於蘭
(
おらん
)
、ひとつ
小舞
(
こまい
)
せい、といわれればすすんで舞い、
鼓
(
つづみ
)
をせよと命じられれば、非常によい
高音
(
たかね
)
をその
掌
(
たなごころ
)
から出して聞かせた。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鶯
(
うぐいす
)
の啼き声が聞こえて来た。
小舞
(
こまい
)
物をうたう声などもした。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
能の狂言の
小舞
(
こまい
)
の
謡
(
うたい
)
に
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小舞
(
こまい
)
かきの竹は勝手を知っていますから、
明店
(
あきだな
)
の
上総戸
(
かずさど
)
を明けて中へ
這入
(
はい
)
り、
菰
(
こも
)
を
布
(
し
)
き、
睾丸火鉢
(
きんたまひばち
)
を入れ、
坐蒲団
(
ざぶとん
)
を布きましたから、其の上に清次は
胡座
(
あぐら
)
をかき。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鼓
(
つづみ
)
の
大倉
(
おおくら
)
、
小舞
(
こまい
)
の
幸若
(
こうわか
)
などを招いて、奥方さまやその余の御家族たちに囲まれ、至極、陽気に暮しておるから、もういささかも陣中では留守を案じて下さるな——と
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私を
叱
(
しか
)
らないで、あんの山からこんの山へ、飛んでくるのはなんじゃろか、と頭に二本、指だか扇子だかを、兎の耳のようにおったてる
小舞
(
こまい
)
を、能の狂言師をまねいて踊りだしたが
旧聞日本橋:21 議事堂炎上
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
舞
常用漢字
中学
部首:⾇
15画
“小舞”で始まる語句
小舞貫