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小汚
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こぎたな
ふりがな文庫
“
小汚
(
こぎたな
)” の例文
「あの爺さんしようがないんですよ。それに
小汚
(
こぎたな
)
くてしようがありませんや。」肴屋の
若
(
わか
)
い
衆
(
しゅ
)
は後で台所口へ来て、そのことを話した。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
小汚
(
こぎたな
)
い六畳の部屋で、せいせい云つて寝てゐる
険相
(
けんさう
)
な顔付を考へると、何にもかも嫌になつてしまふ。
公判
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
と腹の中で
定
(
き
)
めながら、なお四辺を見て行くと、百姓家の
小汚
(
こぎたな
)
い
孤屋
(
こおく
)
の背戸に
椎
(
しい
)
の
樹
(
き
)
まじりに
粟
(
くり
)
だか何だか三四本
生
(
は
)
えてる
樹蔭
(
こかげ
)
に、黄色い四
弁
(
べん
)
の花の咲いている、毛の生えた
茎
(
くき
)
から
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
生憎
(
あいにく
)
と火鉢は私の部屋には無かったけれど、今迄敷いていた赤ゲットを、四ツに畳んだのを
中央
(
まんなか
)
へ持出して、其でも
裏反
(
うらがえ
)
しにして勧めると、遠慮するのか、それとも
小汚
(
こぎたな
)
いと思ったのか
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
怪しみながら床を出て高窓の戸を引開けて見ると驚いた、その
小汚
(
こぎたな
)
い窓の真正面にそれこそ玲瓏を極めた大富士の姿が曙のあやを帯びて如何にも光でも発するものの様に聳えているのである。
みなかみ紀行
(新字新仮名)
/
若山牧水
(著)
▼ もっと見る
とにかく貰って見給え、同じ働くにも、どんなに張合いがあって面白いか。あの女なら請け合って
桝新
(
ますしん
)
のお
釜
(
かま
)
を興しますと、
小汚
(
こぎたな
)
い
歯齦
(
はぐき
)
に
泡
(
あわ
)
を
溜
(
た
)
めて説き勧めた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
汚
常用漢字
中学
部首:⽔
6画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父