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寨
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さい
ふりがな文庫
“
寨
(
さい
)” の例文
「それッ、包囲せよ」と、五
寨
(
さい
)
の備えは、ここに初めて行動を起して、許褚の一隊を捕捉せんものと、引っ包んで、天地をゆるがした。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四一
野伏等
(
のぶしら
)
はここかしこに
寨
(
さい
)
をかまへ、火を放ちて
財
(
たから
)
を奪ふ。
四二
八州
(
はつしう
)
すべて安き所もなく、浅ましき世の
費
(
つひえ
)
なりけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
「十五日。雪。
文礼子
(
ぶんれいし
)
御用にて新城宿より
爰元
(
こゝもと
)
通行。」一戸の記に拠れば、武揚等の兵が
館
(
たて
)
の
寨
(
さい
)
を陥れた日である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
庁堂の一段たかいところに、王倫以下のものは左列を
作
(
な
)
して居流れ、晁蓋たちは右側に並んだ。
寨
(
さい
)
中の
小頭目
(
こがしら
)
たちは、ことごとく階下だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
全軍は府へ入って、城中の官倉を開放し、民生を励まし、窮民をいたわり、余るところの
銭糧
(
ぜにかて
)
はこれを車馬に積んで
水滸
(
すいこ
)
の
寨
(
さい
)
へ持って帰った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
馬麟
(
ばりん
)
は、大小いくさ船の建造係。宋万は
金沙灘
(
きんさたん
)
の一
寨
(
さい
)
に住む。
王矮虎
(
おうわいこ
)
と
鄭天寿
(
ていてんじゅ
)
もまた、ずっと
下
(
しも
)
の
鴨觜灘
(
おうしたん
)
へくだって、おなじく
出城
(
でじろ
)
の一
寨
(
さい
)
に
就
(
つ
)
く。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
という楊任の説とが対立していたが、結局、楊昂は我説を張って、遂に、五
寨
(
さい
)
の軍馬を挙げて、追撃に出てしまった。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
辛くも、たどりついた一
寨
(
さい
)
——
宕渠寨
(
とうきょさい
)
のうちへ味方を収めると、彼は、きびしく
岩窟
(
いわあな
)
の門をふさぎ、渓谷の柵門を固め、また絶壁の堅城にふかく隠れて
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
谷のうちには数条の
塹壕
(
ざんごう
)
を掘り、
寨
(
さい
)
の諸所には柴を積み、
硫黄
(
いおう
)
煙硝
(
えんしょう
)
を彼方此方にかくし、地雷を埋め、火を引く薬線は谷のうちから四山の上まで縦横に張りめぐらして
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここ数ヵ月、
葫芦谷
(
ころこく
)
に入って、孔明の設計にかかる
寨
(
さい
)
、
木柵
(
もくさく
)
などの構築に当っていた
馬岱
(
ばたい
)
は、ようやく既定工事の完了を遂げたとみえて、孔明の許へその報告に来ていた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
寨
漢検1級
部首:⼧
14画
“寨”を含む語句
城寨
柬埔寨
山寨
賊寨
小寨
防寨
寨門
水寨
寨外
蒙頭寨
知寨
要寨
軍寨
軍寨化
陸塁水寨
西水寨
清風寨
此山寨
楊家寨
柬蒲寨
...