トップ
>
寝鎮
>
ねしずま
ふりがな文庫
“
寝鎮
(
ねしずま
)” の例文
旧字:
寢鎭
岸を噛む怒濤が悪魔の
咆
(
ほえ
)
叫
(
さけ
)
ぶように、深夜の空に
凄
(
すさま
)
じく轟いているほかは、ひっそりと
寝鎮
(
ねしずま
)
った建物の中に、何の物音もしていない。
廃灯台の怪鳥
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
去
(
さ
)
れど目科は妻ある身に不似合なる不規則
千万
(
せんばん
)
の身持にて或時は朝
猶
(
なお
)
暗き内に家を
出
(
いず
)
るかと思えば或時は夜通し帰り
来
(
きた
)
らず又人の皆
寝鎮
(
ねしずま
)
りたる
後
(
のち
)
に
至
(
いた
)
り細君を
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
寝鎮
(
ねしずま
)
った家の
軒端
(
のきば
)
や、締め忘れた
露次
(
ろじ
)
に身をひそめて、掘割ぞいの鋪道に注意力をあつめていた。
東京要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
或
(
ある
)
晩
最早
(
もう
)
家
(
いえ
)
の人も
寝鎮
(
ねしずま
)
って、夜も大分
更
(
ふ
)
けた頃に、
不図
(
ふと
)
戸外
(
おもて
)
で「お母さん、お母さん、」と呼ぶ従兄の声がするので、伯母もその男も、共に眼を覚して、一緒に玄関まで出て、そこの扉を開けて
感応
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
鎮
常用漢字
中学
部首:⾦
18画
“寝”で始まる語句
寝
寝衣
寝台
寝床
寝覚
寝室
寝転
寝惚
寝所
寝呆