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密
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こつそ
ふりがな文庫
“
密
(
こつそ
)” の例文
お雪は
密
(
こつそ
)
りと板の間に上つて——、老爺の枕邊に坐つたが遣瀬もない佗しさが身に迫つて、子供心の埒もなく、涙が直ぐに星の樣な目を濕した。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
あ之で目が覚めたのだなと思つて、お定は直ぐ起き上つて、
密
(
こつそ
)
りと格子を
脱
(
はづ
)
した。丑之助が身軽に入つて了つた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と
櫺子
(
れんじ
)
の外にコツコツと格子を叩く音がする。あ之で目が覺めたのだなと思つて、お定は直ぐ起上つて、
密
(
こつそ
)
りと格子を
脱
(
はづ
)
した。丑之助が
身輕
(
みがる
)
に入つて了つた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
甲田はそれを
皆
(
みんな
)
に見せた。そして旅の學生に金を呉れてやつた事を話した。○○市へ行くと言つて出て行つて、
密
(
こつそ
)
り木賃宿へ泊つて行つた事も話した。終ひに斯う言つた。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
甲田はそれを
皆
(
みんな
)
に見せた。そして旅の学生に金を呉れてやつた事を話した。○○市へ行くと言つて出て行つて、
密
(
こつそ
)
り木賃宿へ泊つて行つた事も話した。
終
(
しま
)
ひに斯う言つた。
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
すると、
密
(
こつそ
)
り起きて、
圍爐裏
(
いろり
)
に薪を添へ、パチパチと音して勢ひよく燃える炎に老の顏を照らされながら、一つしか無い目に涙を湛へて、六十年の來し方を胸に繰返す。——
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
時として
密
(
こつそ
)
り一人で家に歸る事もあつたが、學校に上つてからも其性癖が變らず、樂書をしたり、木柵を潜り抜けたりして先生に叱られる事は人並であつたけれど、兎角卑屈で
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
立つ前に
密
(
こつそ
)
り
衣服
(
きもの
)
などを取纒めて、幸ひ
此村
(
こゝ
)
から盛岡の停車場に行つて驛夫をしてる千太郎といふ人があるから、馬車追の權作老爺に頼んで、豫じめ其千太郎の宅まで屆けて置く。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
立つ前に
密
(
こつそ
)
り
衣服
(
きもの
)
などを取纒めて、幸ひ
此村
(
ここ
)
から盛岡の停車場に行つて駅夫をしてる千太郎といふ人があるから、馬車追の権作
老爺
(
おやぢ
)
に頼んで、予じめ其千太郎の宅まで届けて置く。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
お定は
密
(
こつそ
)
りと玉菜を出して、膝の上に載せた儘、
暫時
(
しばし
)
は飽かずも其香を嗅いでゐた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
お定は
密
(
こつそ
)
りと玉菜を出して、膝の上に載せた儘、
暫時
(
しばし
)
は飽かずも其香を嗅いでゐた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
時として
密
(
こつそ
)
り一人で家に帰る事もあつたが、学校に上つてからも其性癖が変らず、楽書をしたり、木柵を
潜
(
くぐ
)
り抜けたりして先生に叱られる事は人並であつたけれど、兎角卑屈で、
寡言
(
むつつり
)
で
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“密”の意味
《名詞・形容動詞》
ひそかな様。隠密。
関係が深い様。親密。
ぎっしりと詰まっている様。一定の枠の中に多くのものが集まる様。
きめこまかい様。綿密。
新型コロナウイルスの流行下において、避けるべきとされる「密接」、「密閉」、「密接」のこと。3密。
(出典:Wiktionary)
密
常用漢字
小6
部首:⼧
11画
“密”を含む語句
秘密
密々
密告
密接
密通
内密
密着
祕密
密夫
親密
隠密
密会
密書
密語
密偵
稠密
密林
精密
密集
密貿易
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