“こつそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.5%
骨疽12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
櫺子れんじの外にコツコツと格子を叩く音がする。あ之で目が覺めたのだなと思つて、お定は直ぐ起上つて、こつそりと格子をはづした。丑之助が身輕みがるに入つて了つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
甲田はそれをみんなに見せた。そして旅の學生に金を呉れてやつた事を話した。○○市へ行くと言つて出て行つて、こつそり木賃宿へ泊つて行つた事も話した。終ひに斯う言つた。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
安政三年には孫が右脚の骨疽こつそに罹つて、起行することの出来ぬ身となつた。此より孫は戸を閉ぢて書を読むこと数年であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)