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宿外
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しゅくはず
ふりがな文庫
“
宿外
(
しゅくはず
)” の例文
宿外
(
しゅくはず
)
れの鶴屋という
旅籠屋
(
はたごや
)
の
暖簾
(
のれん
)
をくぐると、平次はいきなり番頭を呼出して、五日前の晩の、浜町の江の島
詣
(
まい
)
りの連中のことを訊ねました。
銭形平次捕物控:094 死相の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
数えて九軒目に至ったら、さしもに長い
宿
(
しゅく
)
はとうとうおしまいになり掛けて、もう一町も行けば
宿外
(
しゅくはず
)
れへ
出抜
(
ずぬ
)
けそうである。はなはだ心細かった。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
事件はこれで、一通り
形
(
かた
)
がつきましたが、この事件から起った風聞というものは、全軽井沢の町を圧し、早くも善光寺平から、坂本の
宿外
(
しゅくはず
)
れを走りました。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
宇都の宮の
宿外
(
しゅくはず
)
れに慈光寺という寺がありますから、其の寺を抜けて右へ
往
(
ゆ
)
くと八幡山、それから十郎ヶ峯から鹿沼へ出ますから、
貴方
(
あなた
)
お早くおいでなさい
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
道を変えて竹田の
宿外
(
しゅくはず
)
れへ出てみると、
物具
(
ものゝぐ
)
を着けた兵士だの
鞍
(
くら
)
を置いた馬などが要所々々に立ち並んでいるので、さてこそ我が君を討ち奉る所存と覚ゆるぞ、汝等こゝにて敵を一と支え支うべし
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
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私
(
わたくし
)
は長らく泊って居りますが、供の者が
死去
(
なくな
)
りまして、此の
宿外
(
しゅくはず
)
れのお寺へ葬りました、
今日
(
こんにち
)
は丁度七日の逮夜に当ります、幸いお泊り合せの御出家様をお見掛け申して御回向を
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分はこの時長蔵さんから、最初に三本、あとから一本
締
(
しめ
)
て五本、前後二回に受取ったと記憶している。そうしてそれを
懐
(
なつ
)
かしげに食いながら、いよいよ
宿外
(
しゅくはず
)
れまで来るとまた
一事件
(
ひとじけん
)
起った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
流石
(
さすが
)
に鶴の
一声
(
ひとこえ
)
で早四郎も黙ってしまいました。此の甲州屋には始終
極
(
きま
)
った奉公人と申す者は居りません、其の晩の都合によって、客が多ければ村の婆さんだの、
宿外
(
しゅくはず
)
れの女などを雇います。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“宿”で始まる語句
宿
宿直
宿屋
宿酔
宿世
宿業
宿禰
宿場
宿怨
宿痾