“しゅくはず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿外54.5%
宿端45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
事件はこれで、一通りかたがつきましたが、この事件から起った風聞というものは、全軽井沢の町を圧し、早くも善光寺平から、坂本の宿外しゅくはずれを走りました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
宇都の宮の宿外しゅくはずれに慈光寺という寺がありますから、其の寺を抜けて右へくと八幡山、それから十郎ヶ峯から鹿沼へ出ますから、貴方あなたお早くおいでなさい
とりの声を聞くと、彼はもう木賃を出ていた。そして島田の宿端しゅくはずれで待っていた。果たして、まだ朝霧の中を、弥五郎一刀斎と善鬼のすがたが彼方から見えた。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木之本は、山の東麓とうろくに沿う街道の一宿駅で、山上軍の一部は、ここにたむろし、宿端しゅくはずれのあざ地蔵じぞうという所には、屋根なしの井楼せいろう(物見やぐら)を設けて斥候陣地としていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)