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室中
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へやじゅう
ふりがな文庫
“
室中
(
へやじゅう
)” の例文
室中
(
へやじゅう
)
のひとたちは半分うしろの方へ倒れるようになりながら
腰掛
(
こしかけ
)
にしっかりしがみついていました。ジョバンニは思わずカムパネルラとわらいました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
床の上には果物の皮や、煙草の吸殻なぞが一面に散らばっていて、妙な、
饐
(
す
)
えたような臭いを
室中
(
へやじゅう
)
に漂わしている。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
室中
(
へやじゅう
)
追廻
(
おいまわ
)
る事は出来ません(荻)
夫
(
それ
)
も
爾
(
そう
)
だな(大)爾ですから是は左ほどの老人では有りません随分四十に足らぬ中に白髪ばかりに成る人は有ますよ是も其類です
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
「この花を、
室中
(
へやじゅう
)
へ敷いて、お雪さん休みます。」
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
室中
(
へやじゅう
)
の視線が私に集注した。
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
室中
(
へやじゅう
)
のひとたちは
半分
(
はんぶん
)
うしろの方へ
倒
(
たお
)
れるようになりながら
腰掛
(
こしかけ
)
にしっかりしがみついていました。ジョバンニは思わずカムパネルラとわらいました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
って云ううちに、……ギャーッて云う声が
室中
(
へやじゅう
)
にビリビリする位響いて来たの。
支那米の袋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
しめて、
室中
(
へやじゅう
)
暗くしなくては、
脂
(
あぶら
)
がうまくかからんじゃないか。それにもうそろそろと肥育をやってもよかろうな、毎日
阿麻仁
(
あまに
)
を少しずつやって置いて
呉
(
く
)
れないか。
フランドン農学校の豚
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
葉巻の煙に
噎
(
む
)
せて、ネクタイを引き
弛
(
ゆる
)
めて、チョッキの
釦
(
ぼたん
)
を外して、鼻眼鏡をかけ直して、その一声
毎
(
ごと
)
に、
室中
(
へやじゅう
)
の空気が消えたり現われたりするかと思う程徹底的に仰ぎつ伏しつ笑い続けた。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その声が
室中
(
へやじゅう
)
に響き渡ると間もなく鍵穴をガチャガチャいわせて、扉を半分ばかり開きながら這入って来た者を見ると、それは九州帝国大学の紺のお仕着せを着たテカテカ頭の小使いであった。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“室”で始まる語句
室
室内
室町
室生犀星
室外
室蘭
室咲
室々
室堂
室津