“存付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぞんじつ50.0%
ぞんじつき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私事わたくしこと其節そのせつ一思ひとおもひに不法の事を申掛け、愛想あいそを尽され候やうに致し、離縁の沙汰さたにも相成候あひなりさふらはば、誠に此上無きさいはひ存付ぞんじつき候へども、此姑このしうとめ申候人まをしさふらふひとは、評判の心掛善き御方にて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
猶々なほなほ此のやうのくるしき思を致候いたしさふらふて、惜むに足らぬ命の早く形付かたづ不申まをさざるやうにも候はば、いつそ自害致候てなりと、潔く相果て候が、はるかまし存付ぞんじつさふらへば、万一の場合には、やうの事にも可致いたすべく
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
上仰の如く九助儀吟味仕つりし處明白に白状致し罪に相伏あひふく口書こうしよ爪印つめいん迄仕つりとが次第しだい申し渡し相すみ候處九助妻節并に舅藤八何樣いかやうの儀を存付ぞんじつき候にや一旦罪に伏したる九助儀を今更公儀へ御苦勞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)