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姉様
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あねさん
ふりがな文庫
“
姉様
(
あねさん
)” の例文
旧字:
姉樣
「
姉様
(
あねさん
)
、
己
(
おら
)
の号外だよ。今朝、号外に腹が痛んだで、稲葉丸さ号外になまけただが、直きまた号外に治っただよ。」
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お前さんの
姉様
(
あねさん
)
豊志賀さんが来てね、たった一人の妹でございますから大事に思うが、こんな
稼業
(
しょうばい
)
をして居り、
家
(
うち
)
も離れているから看病も届きませんでしたが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あの高田に
汚
(
けが
)
されぬ先に、いっそこのまま死にたいなあ、お
姉様
(
あねさん
)
はどう遊ばしたかしら、定めし私と同じ様に。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あり/\と枕元へ来て申しました、実に夢とは思われません、してみると
兄様
(
あにさん
)
や
姉様
(
あねさん
)
も迷っていると思いますから、敵を討って罪作りを致しますようでございますけれども
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
織次は
偶
(
ふ
)
と幻に見た、夜店の頃の銀河の上の
婦
(
おんな
)
を思って、
先刻
(
さっき
)
とぼとぼと地獄へ
追遣
(
おいや
)
られた大勢の
姉様
(
あねさん
)
は、まさに救われてその通り天にのぼる、と心が勇む。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
姉様
(
あねさん
)
が死にます時にも、お
父様
(
とっさま
)
に逢わずに死ぬのは残念だ、一目逢いたい/\と申しました
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それから
○
(
まる
)
い顔にして、
□
(
しかく
)
い胴にして
△
(
さんかく
)
に坐っている、
今戸焼
(
いまどやき
)
の
姉様
(
あねさん
)
だと思えばそれでも
可
(
よ
)
うございます、
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
いた殿様だと思えばそれでも
可
(
よ
)
いでしょう。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
手拭を
姉様
(
あねさん
)
かぶりにした美婦人が車を飛び下り、あわてゝ上州屋へはいり
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
とそれならぬ、
姉様
(
あねさん
)
が、山賊の手に
松葉燻
(
まつばいぶ
)
しの、乱るる、
揺
(
ゆら
)
めく、
黒髪
(
くろかみ
)
までが
目前
(
めさき
)
にちらつく。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
織次は、飛脚に
買去
(
かいさ
)
られたと言う大勢の
姉様
(
あねさん
)
が、ぶらぶらと
甘干
(
あまぼし
)
の柿のように、樹の枝に
吊下
(
つりさ
)
げられて、
上
(
あ
)
げつ
下
(
お
)
ろしつ、
二股坂
(
ふたまたざか
)
で
苛
(
さいな
)
まれるのを、目のあたりに見るように思った。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「やあ、寝てやがら、
姉様
(
あねさん
)
、
己
(
おら
)
が嫁さんは
寝
(
ねん
)
ねかな。」
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「何をよ、そんな事ッて。なあ、
姉様
(
あねさん
)
、」
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
姉
常用漢字
小2
部首:⼥
8画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“姉様”で始まる語句
姉様冠
姉様遊