トップ
>
女連
>
おんなづれ
ふりがな文庫
“
女連
(
おんなづれ
)” の例文
暫
(
しばら
)
くは
誰
(
だれ
)
も物を言わない。
日暮里
(
にっぽり
)
の停車
場
(
ば
)
を過ぎた頃、始めて物を言い出したのは、
黒
(
くろ
)
うとらしい
女連
(
おんなづれ
)
であった。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
女連
(
おんなづれ
)
は同盟して、お光を
法外
(
のけもの
)
にする。
男児連
(
おとこづれ
)
は往来毎にお光を
窘
(
いじ
)
める。併しお光は避け隠れして取り合わぬ。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
伊「師匠、お
前
(
めえ
)
が
悪
(
わり
)
い、重いものを持ってるもんだから足元を見るのだ、それに
女連
(
おんなづれ
)
だからよ、駄洒落などを云うから宜くない、少しばかり鼻薬を遣んなよ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
主人は旅順の陥落より
女連
(
おんなづれ
)
の身元を聞きたいと云う顔で、しばらく考え込んでいたがようやく決心をしたものと見えて「それじゃ出るとしよう」と思い切って立つ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
自宅
(
うち
)
の惣菜や、
乾物
(
ひもの
)
の残りを持込んで、七輪を起す
女連
(
おんなづれ
)
も居るという訳で、何や
彼
(
か
)
や片付いた十一時過になると福太郎の狭い納屋の中が、時ならぬ
酒宴
(
さかもり
)
の場面に変って行った。
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
七兵衛は自分が見え隠れにこの
女連
(
おんなづれ
)
を守護して行くつもりであったけれど、幸いに甚だ都合のよい従者を一人発見しました。その従者というのはすなわち宇治山田の米友であります。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
すれ違い押合う
女連
(
おんなづれ
)
にも、ただ袖の寒くなりますばかり。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
乙「どうも此の辺は物騒な処で、
冬向
(
ふゆむき
)
女連
(
おんなづれ
)
や一人旅では歩けませぬ、折々
勾引
(
かどわか
)
しや追剥が出ます」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「甲府詰の主人神尾方へ参る途中の者、
女連
(
おんなづれ
)
にて宿に困る……はあ、なるほど」
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
彼の折は主名を明すことも出来ず、怖い事も恐ろしい事もござらんが、
女連
(
おんなづれ
)
ゆえ大きに心配いたし居りました、実に其の折は意外の御迷惑をかけまして誠に相済みません事で
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
女連
(
おんなづれ
)
のことだから、まだ四五日はかかるだろう」
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それに
女連
(
おんなづれ
)
で
雑沓
(
ざっとう
)
の中で間違でも有っては成らぬ、
殊
(
こと
)
にお隅を連れて行くは心配でもあり役柄をも考えたから、大生郷の天神前の宇治の里という料理屋へ
上
(
あが
)
り、
此処
(
こゝ
)
の奥で
一猪口
(
ひとちょこ
)
遣
(
や
)
っていると
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
連
常用漢字
小4
部首:⾡
10画
“女連”で始まる語句
女連中