女官じょかん)” の例文
召使めしつかいの女官じょかんたちはおおさわぎをして、あかさんの皇子おうじいて御産屋おうぶやへおれしますと、御殿ごてんの中はきゅう金色こんじきひかりでかっとあかるくなりました。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そこで、王女さまは、女官じょかんたち、のこらずおめしになって、このもくろみをお話しになりました。女官たちは、たいそうおもしろくおもいまして
そのおるすの間、天皇のおそばには八田若郎女やたのわかいらつめという女官じょかんがお仕え申しておりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
魔法まほうつえをふるって、王様とお妃をのぞいては、お城のなかの物のこらず、それはおつきの女教師おんなきょうしから、女官じょかんから、おそばづきの女中じょちゅうから、宮内くない官、表役人おもてやくにん、コック長、料理番りょうりばんから、炊事係すいじがかり
眠る森のお姫さま (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
そのとき伊勢いせの生まれの三重采女みえのうねめという女官じょかんが、天皇におさかずきをささげて、お酒をおつぎ申しました。すると、あいにく、けやきの葉が一つ、そのさかずきの中へ落ちこみました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
さて、ふたりは、かがみに出て行きました。そこで夕飯ゆうはん食卓しょくたくについて、王女づきの女官じょかんたちがお給仕きゅうじに立ちました。そのあいだ、バイオリンだの、木笛きぶえだのが、百年まえの古いきょくをかなでました。
眠る森のお姫さま (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)