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奥津城
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おくつき
ふりがな文庫
“
奥津城
(
おくつき
)” の例文
旧字:
奧津城
「——われも見つ人にも告げん葛飾の、真間の手児奈の
奥津城
(
おくつき
)
どころ——お前様にはこの和歌をご存知でしょうな」「はい」
真間の手古奈
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そが
奥津城
(
おくつき
)
どころに到りて「おくり火」焚くなりと教へられし一夜をわれは牧島村長の小高き
阜
(
をか
)
の上の家に宿りたりし。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
驚いたことに、この墓じるしはグリゴリイの
仕業
(
しわざ
)
であった。これは彼が自腹を切って、気の毒な『憑かれた女』の
奥津城
(
おくつき
)
の上に建てたものである。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
又、或は無実の汚名をきせられて地下に眠って居る道子の為にも、
奥津城
(
おくつき
)
に花の絶えぬように心がけて居ります。
彼が殺したか
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
饅頭
(
まんじゅう
)
のかたちに土を盛り上げた新しい
塚
(
つか
)
、「青山半蔵之
奥津城
(
おくつき
)
」とでもした平田門人らしい白木の墓標なぞが、もはやそこに集まるものの胸に浮かんだ。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
境内には
壇浦
(
だんのうら
)
に沈んだ平家一門の墓があった。大木の下に小さな自然石の立ち並んだ様は如何にも没落した人達の
奥津城
(
おくつき
)
らしく、何とはなしに哀れを誘う。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「ただ
奥津城
(
おくつき
)
(墓)があるからだというのでしょう、恵林寺さまの、まことの御遺骸をおさめた奥津城が……そのために、ところの者が命を
賭
(
か
)
けて守るのだと」
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
才色一代を
掩
(
おお
)
ったその日野涼子の
奥津城
(
おくつき
)
であり、あの侘しい少年はこの薄命な音楽家の忘れ形見であると知っては、私も世の
儚
(
はかな
)
さに言い知れず打たれずにはいられなかったのであった。
逗子物語
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
迎火を
焚
(
た
)
く
夜
(
よ
)
からは、寺々の卵塔は申すまでもない、野に山に、
標石
(
しめいし
)
、
奥津城
(
おくつき
)
のある処、昔を今に思い出したような無縁墓、古塚までも、かすかなしめっぽい
苔
(
こけ
)
の花が、ちらちらと
切燈籠
(
きりこ
)
に咲いて
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
親しい我が子の
奥津城
(
おくつき
)
に、流す涙ははてもない!
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
天眼
(
てんがん
)
なほも
奥津城
(
おくつき
)
にカインを眺む。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
断ち切りて
奥津城
(
おくつき
)
の底深く墜しつ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
わが
為
(
ため
)
の
奥津城
(
おくつき
)
どころ落葉積む
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
冷やかなる
奥津城
(
おくつき
)
に
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
奥津城
(
おくつき
)
が皆震う。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
“奥津城”の解説
奥津城(おくつじょう)は、千葉県勝浦市興津字要害(上総国夷隅郡興津)にあった日本の城。別名興津城(おきつじょう)。
(出典:Wikipedia)
奥
常用漢字
中学
部首:⼤
12画
津
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
城
常用漢字
小4
部首:⼟
9画
“奥津城”で始まる語句
奥津城処