トップ
>
壁越
>
かべごし
ふりがな文庫
“
壁越
(
かべごし
)” の例文
三
(
み
)
ツ
四
(
よ
)
ツの
壁越
(
かべごし
)
ですが、
寢臺
(
ねだい
)
に
私
(
わたし
)
、
凍
(
こほ
)
りついたやうに
成
(
な
)
つて、
熟
(
じつ
)
と
其方
(
そのはう
)
を
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ますと、
向
(
む
)
きました、
高
(
たか
)
い
壁
(
かべ
)
と、
天井
(
てんじやう
)
の
敷合
(
しきあ
)
はせの
所
(
ところ
)
から、あの、
女性
(
をんな
)
が
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
易
(
えき
)
に
曰
(
いわく
)
『
納
レ
約自
レ
牖
ムスブヲイルルニマドヨリス
』、まどは明らかなるところなり。たとえば家の内にある人に外より物を言い入るるに、
壁越
(
かべごし
)
にいえば聞こえず、
牖
(
まど
)
よりいえば聞こゆ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
目を
瞑
(
ねむ
)
つて耳を
澄
(
すま
)
して居ると、二重、三重、四重ぐらゐ、
壁越
(
かべごし
)
に、
琴
(
こと
)
の糸に風が渡つて揺れるやうな音で、
細
(
ほそ
)
く、ひゆう/\と、お
媼
(
ばあ
)
さん、今お前さんが言つてる其の糸車だ。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
壁
常用漢字
中学
部首:⼟
16画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“壁”で始まる語句
壁
壁際
壁代
壁板
壁間
壁体
壁虎
壁龕
壁側
壁土