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増長
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ぞうちょう
ふりがな文庫
“
増長
(
ぞうちょう
)” の例文
病気なれば気の毒、
早速
(
さっそく
)
医者の手にかかるがいいが、もし我儘だったらあんまり
卑屈
(
ひくつ
)
にへいへいしていると、
却
(
かえ
)
って
増長
(
ぞうちょう
)
させていけない。
良人教育十四種
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
とられて、うちの仕事はそっちのけになって困る。黙ってりゃいい気になって
増長
(
ぞうちょう
)
しやがるんだ。これからは一切本を読まさないことにしよう……
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
からだを
養生
(
ようじょう
)
するうちに菊村宮内のやさしさに
馴
(
な
)
れ、すっかり
増長
(
ぞうちょう
)
している
気味
(
きみ
)
だから、とても竹童と手をにぎって、心から打ちとけるべくもない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あまり自分の力がすぐれているんで、あいつはこのごろでは、少し
増長
(
ぞうちょう
)
して来たらしく、地球上の人類を全部殺してしまって、自分らがそのかわりにとってかわろうとしているんだ
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
よく山の者が久米一の
傲慢
(
ごうまん
)
増長
(
ぞうちょう
)
を憎んで、かげ口に
増長天王
(
ぞうちょうてんのう
)
と悪口をいっているが、かりそめにも、この大川内で
窯焚
(
かまた
)
きの
上手
(
じょうず
)
では右へ出る者のない百助を、
足蹴
(
あしげ
)
にした
憤怒
(
ふんぬ
)
慢心
(
まんしん
)
の今の姿は
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
但
(
ただ
)
し
呉々
(
くれぐれ
)
も妻は己の職業に
慢心
(
まんしん
)
して大切にして
貰
(
もら
)
う夫に
狎
(
な
)
れ、かりにも
威張
(
いば
)
ったり
増長
(
ぞうちょう
)
せぬこと。月並の
戒
(
いましめ
)
のようなれど、
余程
(
よほど
)
の心がけなくてはいわゆる女性の
浅
(
あさ
)
はかより、この
弊
(
へい
)
に
陥
(
おちい
)
り
易
(
やす
)
かるべし。
良人教育十四種
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「不敵なやつ。
増長
(
ぞうちょう
)
しおる」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“増長”の意味
《名詞》
増 長(ぞうちょう)
得意になって思い上がること。
次第に甚だしくなること。
(出典:Wiktionary)
増
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
“増長”で始まる語句
増長慢
増長天王
増長冠
増長坊
増長天
増長者奴
増長驕慢