“増長天王”の読み方と例文
読み方割合
ぞうちょうてんのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が、これを最後として作りにかかっているのは、窯焚かまたきの百助ももすけが、自分をののしった言葉に着想を得た、増長天王ぞうちょうてんのう二尺の像である。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこには、久米一が、一世一代の製作、増長天王ぞうちょうてんのうが彼奴のいのちを吹ッ込まれて、世に生れ出ようとする火炉かろ胎養たいようをうけているのだ。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いやいやながら久米一にびを入れその日に、いよいよ焼くとなった増長天王ぞうちょうてんのうの像をうけ取った。みると、さすがにりんぜっしたできばえである。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)