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国色
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こくしょく
ふりがな文庫
“
国色
(
こくしょく
)” の例文
旧字:
國色
奥の寝室は
帷
(
とばり
)
も
衾
(
よぎ
)
も華麗をきわめたもので、一匹の年ふる大猿が石の
榻
(
とう
)
の上に横たわりながら
唸
(
うな
)
っていると、そのそばには
国色
(
こくしょく
)
ともいうべき美女三人が控えています。
中国怪奇小説集:14 剪灯新話(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その女は年の
比
(
ころ
)
十七八の
紅裙翠袖
(
こうくんすいしゅう
)
の美人で、月の光にすかしてみると
韶顔稚歯
(
しょうがんちし
)
の
国色
(
こくしょく
)
であるから、喬生は
神魂瓢蕩
(
しんこんひょうとう
)
、
己
(
じぶん
)
で己を抑えることができないので、女の
後
(
あと
)
になり
前
(
さき
)
になりして
跟
(
つ
)
いて往くと
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
親子、
国色
(
こくしょく
)
、東京のもの、と辰弥は胸に繰り返しつつ浴場へと行きぬ。あとより来るは布袋殿なり。
上手
(
かみて
)
に一つ新しく
設
(
しつ
)
らえたる浴室の、右と左の
開
(
ひら
)
き
扉
(
とびら
)
を引き開けて、二人はひとしく
中
(
うち
)
に入りぬ。
書記官
(新字新仮名)
/
川上眉山
(著)
喬生は月のひかりで
窺
(
うかが
)
うと、女はまことに
国色
(
こくしょく
)
(国内随一の美人)ともいうべき美人であるので、
神魂飄蕩
(
しんこんひょうとう
)
、われにもあらず浮かれ出して、そのあとを追ってゆくと、女もやがてそれを
覚
(
さと
)
ったらしく
世界怪談名作集:18 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
瞿佑
(著)
喬生は月のひかりで窺うと、女はまことに
国色
(
こくしょく
)
ともいうべき美人であるので、我にもあらず浮かれ出して、そのあとを追ってゆくと、女もやがてそれを
覚
(
さと
)
ったらしく、振り返ってほほえみました。
中国怪奇小説集:14 剪灯新話(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“国色”の意味
《名詞》
国色(こくしょく)
その国で一番の容色。絶世の美女。
牡丹。
(出典:Wiktionary)
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“国”で始まる語句
国
国許
国境
国府津
国中
国是
国府
国手
国人
国土