“国色”の読み方と例文
旧字:國色
読み方割合
こくしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥の寝室は帷(とばり)も衾(よぎ)も華麗をきわめたもので、一匹の年ふる大猿が石の榻(とう)の上に横たわりながら唸(うな)っていると、そのそばには国色(こくしょく)ともいうべき美女三人が控えています。
その女は年の比(ころ)十七八の紅裙翠袖(こうくんすいしゅう)の美人で、月の光にすかしてみると韶顔稚歯(しょうがんちし)の国色(こくしょく)であるから、喬生は神魂瓢蕩(しんこんひょうとう)、己(じぶん)で己を抑えることができないので、女の後(あと)になり前(さき)になりして跟(つ)いて往くと
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
親子、国色(こくしょく)、東京のもの、と辰弥は胸に繰り返しつつ浴場へと行きぬ。あとより来るは布袋殿なり。上手(かみて)に一つ新しく設(しつ)らえたる浴室の、右と左の開(ひら)き扉(とびら)を引き開けて、二人はひとしく中(うち)に入りぬ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)