嚠喨りうりやう)” の例文
ラヂオは傳へる式殿の森嚴しんげんを、目もあやなる幢幡どうばん、銀の鉾射光ほこ・しやくわうたまを。嚠喨りうりやうと鳴りわたる君が代の喇叭らつぱ金屏きんべうの前に立たします。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
俗人ぞくじんをしふる功徳くどく甚深じんしん広大くわうだいにしてしかも其勢力せいりよく強盛きやうせい宏偉くわうゐなるは熊肝くまのゐ宝丹はうたん販路はんろひろきをもてらる。洞簫どうせうこゑ嚠喨りうりやうとして蘇子そしはらわたちぎりたれどつひにトテンチンツトンの上調子うはでうしあだつぽきにかず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
嚠喨りうりやうたるその明光めいくわうり來るなんぢ寶石はうせき
嚠喨りうりやうたる拍子木ひやうしぎの音
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
吊橋つりばしの見ゆるあたりなる月嚠喨りうりやうも高く出でんとすれど
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)