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唐辛
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たうがらし
ふりがな文庫
“
唐辛
(
たうがらし
)” の例文
「何を仰有るんです。」若い志望者は
唐辛
(
たうがらし
)
のやうに真赤になつて
顫
(
ふる
)
へた。「僕はまだそんな真似をする程堕落はしません。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
夜業を廢さないで眼を病んで弱つて居るものも有る。最も甚しい愚なのに至つては、
唐辛
(
たうがらし
)
を嗜食して痔に苦んで居るなどと云ふ滑稽なのも有る。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
私は白状します、どうかすると私はお腹が空いて空いて堪らないことが有りました。さういふ時には我知らず甥と同じ行ひに出て、煮付けた
唐辛
(
たうがらし
)
の葉などはよく
摘
(
つま
)
みました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
隠元
(
いんげん
)
、
藤豆
(
ふぢまめ
)
、
蓼
(
たで
)
、
茘枝
(
れいし
)
、
唐辛
(
たうがらし
)
、所帯の
足
(
たし
)
と
詈
(
のゝし
)
りたまひそ、苗売の若衆一々名に花を添へていふにこそ、北海道の花茘枝、鷹の爪の唐辛、
千成
(
せんな
)
りの
酸漿
(
ほうづき
)
、蔓なし隠元、よしあしの大蓼
草あやめ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
紫蘇
(
しそ
)
の實、
唐辛
(
たうがらし
)
の實を少し雜ぜて之を作ると、朝々の好菜となる。次にはタチツボスミレの天ぷらである。粘液質で、齒當りが甚だ好い。太いタンポポの根もいろいろと使ひ道の有るものである。
すかんぽ
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
▼ もっと見る
赤い畑の
唐辛
(
たうがらし
)
都会と田園
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
筆記
(
ノオト
)
の
間
(
なか
)
から出して、
唐辛
(
たうがらし
)
のやうな辛い点をつけるか、それとも応用問題を出して氷砂糖のやうな甘い点をつけるかは吾輩の考へ一つにある事だ。いいか、判つたか。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
入口の壁の上に貼付けたものは、
克
(
よ
)
く北信の地方に見かける御札で、烏の群れて居る
光景
(
さま
)
を表してある。土壁には大根の
乾葉
(
ひば
)
、
唐辛
(
たうがらし
)
なぞを懸け、粗末な
葦簾
(
よしず
)
の雪がこひもしてあつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
赤い畑の
唐辛
(
たうがらし
)
別後
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
蠶豆賣
(
そらまめうり
)
の來る頃は既に過ぎ去り、青梅を賣りに來るにもやゝ遲く、すゞしい朝顏の呼聲を聞きつけるにはまだすこし早くて、今は青い
唐辛
(
たうがらし
)
の荷をかついだ男が來はじめる頃だ。住めば都とやら。
短夜の頃
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
辛
常用漢字
中学
部首:⾟
7画
“唐辛”で始まる語句
唐辛子
唐辛子屋
唐辛奴
唐辛子粉
唐辛子調