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名指
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なざ
ふりがな文庫
“
名指
(
なざ
)” の例文
マルタゴン、鈴なり花のマルタゴン、
名指
(
なざ
)
してもいいが、ほかの
怪物
(
くわいぶつ
)
よりもおまへたちの
方
(
はう
)
がわたしは
好
(
すき
)
だ。
滅
(
ほろ
)
んだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
高木敬太郎と
名指
(
なざ
)
して訪ねると、道場の入口に現れたのは、二十歳前後の
寛達
(
くわんたつ
)
な青年武士で、これは妹の茂野によく似た見るから氣持の良い
爽
(
さは
)
やかな若者です。
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
汝の
名指
(
なざ
)
しゝ諸〻の元素およびこれより成る物は、造られし力これをとゝのふ 一三三—一三五
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
この魅するばかりの華麗な空を見て、はじめ大洋は
顰
(
しか
)
め
面
(
つら
)
をする。が、間もなく海面も、優しい、悦ばしい、情熱的な——とても人間の言葉では
名指
(
なざ
)
すことの出来ぬ色合になる
冬日記
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
何処
(
どこ
)
へ行く
当
(
あて
)
もないのを好加減な町を
名指
(
なざ
)
して二時間程ぐる/\乗り
廻
(
まは
)
して
帰
(
かへ
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
その後で、彼はイィシュトン家の二令孃とデント夫人とを
名指
(
なざ
)
した。彼は私の方を見た。ちやうど私は彼の傍に居合せた。デント夫人の
腕環
(
うでわ
)
がとれかゝつてゐたのを締め直して上げてゐたのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「ではカムパネルラさん」と
名指
(
なざ
)
しました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“名”で始まる語句
名
名残
名代
名告
名前
名誉
名人
名聞
名高
名題