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可怕
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こわ
ふりがな文庫
“
可怕
(
こわ
)” の例文
それでもまだ彼は、君の
可怕
(
こわ
)
がり方にはどうも本当らしさが見えないなどと云つて、彼女の話を覆さうといろいろ説いて見た。
吸血鬼
(新字旧仮名)
/
ジョン・ウィリアム・ポリドリ
(著)
此
(
この
)
時
(
とき
)
の父の様子は余程
狼狽
(
ろうばい
)
して居るようでした。それで声さえ
平時
(
いつも
)
と変り、僕は
可怕
(
こわ
)
くなりましたから、しく/\泣き出すと、父は
益々
(
ますます
)
狼狽
(
うろた
)
え
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
其癖
(
そのくせ
)
私は祖母を小馬鹿にしていた。何となく奥底が
見透
(
みすか
)
されるから、祖母が何と言ったって、
些
(
ちッ
)
とも
可怕
(
こわ
)
くない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そしてその「一匹食わんうちに」という表現でまたその婆さんは
可怕
(
こわ
)
い顔をして吉田を
睨
(
にら
)
んで見せるのだった。
のんきな患者
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
お島は
可怕
(
こわ
)
そうに言ったが、やっぱりこの男を肺病患者扱いにする気には
成得
(
なりえ
)
なかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
勝手の間に通ってみると、母は
長火鉢
(
ながひばち
)
の向うに坐っていて、
可怕
(
こわ
)
い顔して自分を迎えた。
鉄瓶
(
てつびん
)
には徳利が入れてある。二階は兵士どもの飲んでいる最中。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
如何
(
どう
)
か
為
(
し
)
なきゃならんような気がして、むずむずするけれど、何だか
可怕
(
こわ
)
くて
如何
(
どう
)
も出来ない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
一
度
(
ど
)
酷
(
ひど
)
い目に遭ってから、私は勘ちゃんが
可怕
(
こわ
)
くて可怕くてならなくなった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「泣かないでも可いじゃアないか。お前さんは亭主の言いつけ通り為たのだから可いじゃアないか。フン何ぞと言うと直ぐ泣くのだ。どうせ私は
鬼婆
(
おにばばア
)
だから私が何か言うと
可怕
(
こわ
)
いだろうよ」
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
怕
漢検1級
部首:⼼
8画
“可”で始まる語句
可
可笑
可愛
可憐
可哀
可恐
可厭
可怪
可成
可惜