北斗七星ほくとしちせい)” の例文
四月のかれ草の中にねころんだ山男のゆめです。からす北斗七星ほくとしちせいといっしょに、一つの小さなこころの種子しゅしちます。
周章狼狽あわてふためき戸外こぐわい飛出とびだしてると、今迄いまゝで北斗七星ほくとしちせい爛々らん/\かゞやいてつたそらは、一面いちめんすみながせるごとく、かぎりなき海洋かいやう表面ひやうめん怒濤どたう澎湃ぼうはい水煙すいえんてんみなぎつてる。
大熊星座おおくませいざのなかの北斗七星ほくとしちせいのこと、小熊星座のなかの北極星のこと、次には、アンドロメーダ星座、ペルセウス星座、牽牛星けんぎゅうせい織女星しょくじょせい銀河ぎんがのこと、彗星すいせいのこと
山の別荘の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
もうマジエル様と呼ぶ烏の北斗七星ほくとしちせいが、大きく近くなって、その一つの星のなかに生えている青じろい苹果りんごの木さえ、ありありと見えるころ、どうしたわけか二人とも
烏の北斗七星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)