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利生
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りしょう
ふりがな文庫
“
利生
(
りしょう
)” の例文
これまでは罰や、罪業に対する一応の
訓戒
(
いましめ
)
じゃ。そこを助ける、生きながら畜生道に落ちる処を救いたまわる、現当
利益
(
りやく
)
、罰
利生
(
りしょう
)
、弘法様はあらたかやぞ。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
主人が
跣足
(
はだし
)
になって働いているというのだから細君が
奥様然
(
おくさまぜん
)
と
済
(
すま
)
してはおられぬはずで、こういう家の
主人
(
あるじ
)
というものは、俗にいう
罰
(
ばち
)
も
利生
(
りしょう
)
もある人であるによって
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
利生
(
りしょう
)
相見
(
あいみ
)
え豊年なれば、
愈〻
(
いよいよ
)
その
瑞気
(
ずいき
)
を慕ひて
懈怠
(
けたい
)
無く祭り
来
(
きた
)
り候。いま村にて
世持役
(
よもちやく
)
と申す役名も、是に
準
(
なぞ
)
らへて祈り申す由に候。但し
此時
(
このとき
)
由来伝へ
噺
(
はなし
)
有之
(
これあり
)
候也(以上)
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
不破の関の
板間
(
いたま
)
に、月のもるこそやさしけれ。ありがたの
利生
(
りしょう
)
や。おありがたの利生や。仏まいりの利生で、妻に行きあうたのう。悪しきを払うて助けたまえ、天理おうのみこと。
ドナウ源流行
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
権現
(
ごんげん
)
様のご
利生
(
りしょう
)
でもきっと迎えの船が来て、
都
(
みやこ
)
へかえることができるでしょう。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
▼ もっと見る
そして、自分が預る「仏の
利生
(
りしょう
)
」を、それだけ妹の方に分けられはすまいかと、今さら不安な気持が起って来ると、自分よりも先に医者を迎えに行ったお留の仕打ちに微かな嫉妬を感じて来た。
南北
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
有りがたの
利生
(
りしょう
)
や、伴天連様の御影で、寄衆の頭を、すんと切利支丹。
島原の乱
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
武州大鳥といふ在所に
利生
(
りしょう
)
あらたかなる十王まします。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“利生”の意味
《名詞》
仏が衆生に対し利益すること。その利益。
(出典:Wiktionary)
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“利生”で始まる語句
利生方便