“りしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
利生72.7%
俚称9.1%
吏章9.1%
狸将9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人が跣足はだしになって働いているというのだから細君が奥様然おくさまぜんすましてはおられぬはずで、こういう家の主人あるじというものは、俗にいうばち利生りしょうもある人であるによって
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
の松村の村はずれ、九本松くほんまつという俚称りしょうは辛く残りながら、樹々は老いからせかじけてまさよわい尽きんとし、或は半ばげ、或は倒れかかりて、人の愛護の手に遠ざかれるものの
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
見ると、役人であろう、胸に県の吏章りしょうをつけている。近頃は物騒ぶっそうな世の中なので、地方の小役人までが、平常でもみな武装していた。二人のうち一名は鉄弓てっきゅうを持ち、一名は半月槍はんげつそうをかかえていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
壱州にはきつねがおらぬから、狐つきはないわけだ。その代わりに河童かっぱつきがある。また、田川村には狸将りしょうの怪がある。村内に病人あれば、この狸将に悩まさるると申している。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)