別當べつたう)” の例文
新字:別当
翌日よくじつ別當べつたう好意かういで、玄竹げんちく藥箱くすりばこあふひもんいた兩掛りやうがけにをさめ、『多田院御用ただのゐんごよう』のふだを、兩掛りやうがけけのまへはうふたててもらつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
鶴ヶ岡八幡の銀杏いてふの下で、源實朝が別當べつたう公曉くげうに刺されてから十年目。親鸞が若い眉に時代の意志を象徴させて、佛教革命をひつさげ庶民宗教としての新しい淨土眞宗を町に唱へ初めてから六年目。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
正二位右大臣うだいじん右近衞大將うこんゑのたいしやう征夷大將軍せいいたいしやうぐん淳和じゆんな奬學さうがく兩院りやうゐん別當べつたう源氏長者げんぢのちやうじや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
百石ひやくこくでも別當べつたうはこの土地とち領主りやうしゆで、御前ごぜんばれてゐた。した代官だいくわんがあつて、領所りやうしよ三ヶそん政治せいぢつてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)