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分水嶺
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ぶんすいれい
ふりがな文庫
“
分水嶺
(
ぶんすいれい
)” の例文
ノールーズにはこの運河の
開鑿者
(
かいさくしゃ
)
であるリケの
記念碑
(
きねんひ
)
が、
大西洋
(
たいせいよう
)
に注ぐ水と
地中海
(
ちちゅうかい
)
に落ちる水とが分かれる
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
の
頂
(
いただき
)
に
建
(
た
)
てられてあった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
セーヌ右岸にあるパリーの土地の高脈は、一方の水をセーヌ川に注ぎ他方の水を
大溝渠
(
だいこうきょ
)
に注いでいる。
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
をなすその高脈は、きわめて不規則な線をなしている。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
あゆのいいのは丹波の
和知川
(
わちがわ
)
がいちばんで、これは嵐山の保津川の上流、亀岡の
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
を北の方へ落ちて行く瀬の急激な流れで、姿もよく、身もしまり、香りもよい。
鮎の名所
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
満々百八十八町歩にみなぎらした水は、思えば偉大なる歴史を
劃
(
かく
)
した時代の
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
でもあった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
琵琶湖
(
びわこ
)
の東北の縁にほぼ平行して、南北に連なり、
近江
(
おうみ
)
と
美濃
(
みの
)
との国境となっている
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
が、伊吹山の南で、突然中断されて、そこに両側の平野の間の関門を形成している。
伊吹山の句について
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
吉野川の源流に達して大和と紀井の
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
を
超
(
こ
)
え、ついには熊野
浦
(
うら
)
へ出るのだと云う。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
の峠のようなもので、片側はまったく俳句というものを知らない人々の住する国、片側は
少
(
すくな
)
くとも俳句というものが世の中にあるということを知って居る人々の住する国、という事になる。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
運命の
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
であった。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
今ここに
敷衍
(
ふえん
)
すべき余地もないのであるが、要するにこれは俳諧には限らずあらゆるわが国の表現芸術に共通な指導原理であって、芸と学との間に
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
を画するものである。
俳諧の本質的概論
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
軍馬は
老坂
(
おいのさか
)
の
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
を東へさして
降
(
くだ
)
り始めた。西、中国への道へ折れたものは一兵もない。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殿上に
桐火桶
(
きりびおけ
)
を
撫
(
ぶ
)
し
簾
(
すだれ
)
を隔てて世俗に対したのでは俳人芭蕉は大成されなかったに相違ない。連歌と俳諧の
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
に立った
宗祇
(
そうぎ
)
がまた
行脚
(
あんぎゃ
)
の人であったことも意味の深い事実である。
俳諧の本質的概論
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「思えば、ここは大危機だ。正に織田勝つか、毛利勝つかの平井山は、その
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大きな“時の
分水嶺
(
ぶんすいれい
)
”だ。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“分水嶺(分水界)”の解説
分水界(ぶんすいかい、en: drainage divide)とは、異なる水系の境界線を指す地理用語で、山岳においては稜線と分水界が一致していることが多い。分水嶺(ぶんすいれい)とも呼ばれる。古くは水分(みくまり)とも呼称した。山岳だけでなく平地にも点在している。
(出典:Wikipedia)
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
嶺
漢検準1級
部首:⼭
17画
“分水”で始まる語句
分水線