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出水
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しゅっすい
ふりがな文庫
“
出水
(
しゅっすい
)” の例文
あるときは、
雨
(
あめ
)
がつづいて、
出水
(
しゅっすい
)
のために、あるときは、すさまじいあらしのために、また
真
(
しん
)
に
怖
(
おそ
)
ろしい
雪
(
ゆき
)
のために、その
脅威
(
きょうい
)
は一つではなかったのです。
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おかしな奴だと思って
不図
(
ふと
)
見ると、
交番所
(
こうばんしょ
)
の前に立っていた巡査だ、巡査は笑いながら「
一体
(
いったい
)
今何をしていたのか」と訊くから、何しろこんな、
出水
(
しゅっすい
)
で
到底
(
とうてい
)
渡れないから
今戸狐
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
本所
(
ほんじょ
)
も同じように
所々
(
しょしょ
)
に
出水
(
しゅっすい
)
したそうで、
蘿月
(
らげつ
)
はお
豊
(
とよ
)
の住む
今戸
(
いまと
)
の
近辺
(
きんぺん
)
はどうであったかと、二、三日過ぎてから、所用の帰りの夕方に見舞に来て見ると、
出水
(
でみず
)
の方は無事であった代りに
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「また
出水
(
しゅっすい
)
するだろう、それで、
床板
(
ゆかいた
)
をぬらすし、
病気
(
びょうき
)
は
出
(
で
)
るし、
作物
(
さくもつ
)
にはよくないだろう。」
台風の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうして来たのだといいながら、ふと
後
(
うしろ
)
を
振返
(
ふりかえ
)
って見ると、
出水
(
しゅっすい
)
どころか、道もからからに乾いて、橋の上も、
平時
(
いつも
)
と少しも変りがない、おやッ、こいつは一番やられたわいと
今戸狐
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
▼ もっと見る
そして、もし
大雨
(
おおあめ
)
が
降
(
ふ
)
って、
出水
(
しゅっすい
)
をしたら、
彼
(
かれ
)
らは、
根
(
ね
)
こそぎに、さらわれてしまう
運命
(
うんめい
)
にありました。しかし、二
本
(
ほん
)
の
木
(
き
)
はしっかりと、たがいに
根
(
ね
)
を
張
(
は
)
って
助
(
たす
)
け
合
(
あ
)
っていました。
谷間のしじゅうから
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“出水”の意味
《名詞》
出水(しゅっすい、でみず)
大量の降雨などにより河川が増水すること。また、大水となること。洪水。
《固有名詞》
出水(いずみ)
日本の地名。
(出典:Wiktionary)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“出水”で始まる語句
出水川